【間違っていた⁈】トレンドラインの正しい引き方の基準は?ブレイク手法はNG?|現役トレーダーが解説
元警察MASAです。
今回はトレンドを可視化するために必要な「トレンドライン」について解説します。
正しいトレンドラインの引き方を知りたい
今の引き方あってる?
ブレイクでエントリーはだめなの?
この記事ではこんな疑問を解決します。
トレンドラインの正しい引き方
トレンドラインを使う上で把握しておくこと
ブレイク手法は信頼性が無い?
エントリーで使えるトレンドライン
まず最初にトレンドラインをこんな引き方していませんか?
これは間違いです。
何が違うか、どうなったら正解か次で解説していきます。
目次
トレンドラインの正しい引き方
トレンドラインの正しい引き方はトレンドラインの定義に従って、起点と2点目を取りラインを引きます。
トレンドラインの定義
上昇トレンドライン : 最安値と最高値を付ける前の安値を結んだもの
下降トレンドライン : 最高値と最安値を付ける前の高値を結んだもの
冒頭のチャートで正しいトレンドラインの引き方は以下のチャートのとおりです。
起点はチャートを遠めに見て目立った安値や高値を探すといいでしょう。
トレンドラインからはみ出すローソク足
起点と2点目の間にはみ出すローソク足があってはだめです。
トレンドラインを引いた後3点目、4点目で多少はみ出す分にはOKと考えます。
トレンドラインはヒゲか実体どちらに引くのか?
水平線の時にも触れましたが、「ラインを引くときはローソク足のヒゲを含めるかどうか?」という議論が発生します。
結論、トレンドラインの場合はヒゲで引くのが正しいです。
ヒゲを考慮するのかしないのかでは全く異なるトレンドラインが引けてしまいます。
以下のチャートがヒゲに引いた場合と実体に引いた場合のものです。
赤色のトレンドラインがヒゲで引いたトレンドラインで、
青色のトレンドラインが実体で引いたトレンドラインです。
ヒゲでトレンドラインを引く理由は、これは調べたんですが、「ローソク足」って利用者の多くは日本人みたいです。
ヒゲという概念はローソク足にしかできないものなので、海外のトレーダーには関係ないみたいですよ。
トレンドラインを使う上での大前提
冒頭で間違ったトレンドラインの引き方の例を出しましたが、多くのトレーダーが各々にトレンドラインを引いています。
水平線とは違い、トレンドラインの引き方には大きく差が出ることがあります。
ラインは多くのトレーダーに意識されることで有効に働きます。
つまり、トレーダーにより意識されるトレンドラインが異なると有効に働かないことあります。
水平線とは違いトレードでは使いづらいかもしれません
ブレイクでエントリーは信頼性が無い
なぜトレンドラインをブレイクでエントリーすることは信頼性が無いのか?
その理由は以下の2点です
- トレンドラインをブレイクしても、次のトレンド発生ではない
- 損切りを巻き込んでいない
それでは順番に見ていきます。
トレンドラインをブレイクしても、次のトレンド発生ではない
先ほども記載しましたが、トレンドラインは引き方によって大きく差が出ます。
ラインに統一性が無いのに「トレンドラインをブレイクしたからエントリーする」のは信頼性が欠けてしまいます。
確かにトレンドラインをブレイクした後その方向にレートが進むことはあります。
しかし、
トレンドラインのブレイク = 次のトレンド
ではなく、
トレンドラインのブレイク = 現在のトレンドの終了
です。
トレンドラインブレイク後はレンジを挟むこともあります。
そこでエントリーしてしまうと、変にポジションが捕まることも……
そもそもトレンドラインはライン上での反発を見て、トレンドラインの方向(トレンドに乗るため)に使うものです。
損切りを巻き込んでいない
レートは売買の「注文が集中する」と大きく動きます。
水平線の場合は、そのラインを割ると「損切り注文」が入ります。
さらにブレイクしたことでその「ブレイク方向のエントリー注文」が入ります。
これによってレートが大きく動きます。
トレンドラインの場合は、先ほども記載したように
- ラインに統一性が無いこと
- ダウ理論で見たときの直近の安値を割っていないこと
これらの事から
ブレイクしたことでエントリーする人もいれば、ダウ理論で見るとまだトレンドは崩れていないとみる人もいます。
つまり、損切りしない人がいるので注文が集中しないという事です。
したがって、
ブレイクしたからと言ってエントリーしてもレートが大きく動かず思ったような利益が上げられない可能性があります。
トレンドラインを使うなら?
トレンドラインを使うなら素直に
- トレンドラインの方向への反発を利用した押し目買い、戻り売り
- トレンドラインをブレイクした際に既に持っているポジションの利確
に使いましょう。
トレンドラインのブレイク手法を全面否定するつもりはありません。
一応次にブレイクの際にエントリーとして使えるトレンドラインの引き方について記載します。
エントリーポイントに使えるトレンドライン
トレンドラインの定義によると、チャートの「水色のトレンドライン」が引けます。
これはこれで間違った引き方ではありませんが、はみ出して戻ったりたりしてとてもトレードでは使えませんね。
これが「ダマシ」というものです。
エントリーに使えるトレンドラインを引くには、
まず上昇トレンド中に下げのトレンドラインが引けることが重要です。
下降トレンドラインが引けた後に付けた安値に足して引いた「赤色の上昇トレンドライン」がエントリーで使えるトレンドラインとなるのです。
先ほどは、ブレイク手法は信頼性が無いと解説しましたが、この方法で引いたトレンドラインはブレイクでエントリーができるのです。
別のチャートでも見てみます
私はトレンドラインによるエントリーはしませんが、知識として知っていました。
レートが加速したらトレンドラインを追加で引こう
トレンドの最中に急にトレンドが強くなることありますよね?
そんな時はより急な角度のトレンドラインを引いてみましょう。
その新たに引いた角度の急なトレンドラインをブレイクしたらもっているポジションは決済(利確)しましょう。
急にレートが動いたときは、急に戻すことがあります。
利益を最大限残すために追加でトレンドラインを引くことは戦略としてありです。
当然その後もトレンド方向に進む可能性はありますが、一旦利確して仕切り直しのタイミングに最適です。
先ほどチャートを出しましたが、このチャートでもエントリーポイントとして使えるトレンドラインが引けます。
既存のトレンドラインでも十分に対応はできそうですが、このやり方ですとエントリーが早くなりますね。
さらに、追加で引いたトレンドラインをブレイクした後はレンジになっています。
まとめ
トレンドラインの定義に従う
トレンドラインはヒゲで引く
ブレイク手法は信頼性が無い
トレンドラインは押し目買いや利確に使う
エントリーに使えるトレンドラインもある
トレンドが加速したら追加でラインを引く
今回はトレンドを可視化する「トレンドライン」について解説しました。
トレンドラインはその価格に引く水平線と違い統一性がなく、引き方に違いが生じてしまうことがあります。
トレードで使う際は十分に注意しましょう。
今回の記事を参考にトレンドラインを引いてトレード力を上げていきましょう。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。